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岩波ジュニア新書 「アニメ! リアルvs.ドリーム」
◆ 第1回 バーチャルツアー絵コンテについて ◆

   第1回となる今回は、アニメーションを作る上でその基盤となる絵コンテについてお話します。
   絵コンテとは脚本(文字で書かれたシナリオ)を元に、どのような絵を、どれくらいの尺で、どのように並べるかを指示したものです。
    これ以降はちはやふる14話の以下のシーンに目を向けて進行していきます。

   このシーンは千早がクイーン(若宮詩暢)との力の差を感じつつも、この少し前で自分を取り戻し再度挑んで行くところです。
   絵コンテは大体クイーン視点ですね。クイーンはそれまで目の前の千早を相手として認識していませんでしたが、一番下のカットで千早を見る目線が少し変わります。
   それから千早が札を取り、クイーンが千早を敵として認識しだすのです!

この絵コンテを描いた川尻善昭氏

   話は絵コンテに戻りますが、TVシリーズの場合、各話で絵コンテを描く人=絵コンテマンを立てます。彼らによって描かれた絵コンテは、作品の設計図的なものとして扱われます。作品の根幹を定める重要なものなので、必ず監督のチェックが入ります。
   作品の要になる1話や最終話は監督自身が描かれることもあります。
   絵コンテが完成すると話数に入ってくださる原画マンへ届けて、割り振り・打ち合わせに入ります。
   その次の作業がレイアウトになります。
   引き続き、この絵コンテの一番下のカットを使用して説明をしていきたいと思います。

   と、言うわけで今回はここまで!
   次回はレイアウトと演出修正についてを掲載します!

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