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監督のまっすーが、制作現場についてお話するよ!
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第15回 演出さんについて
2018年8月5日

みんな、今回はちょっとわかりづらい、「演出(えんしゅつ)」さんについて話すよ。「難しいお話はやだなぁ」と、おもったきみ!へいきだよ!……難しいお話はぼくもにがて!そんなの、いねむりしちゃう。むずかしいお話するくらいなら、おふろにはいって寝たほうがましだよ!だから、ぼくもできるだけがんばって、かんたんに説明するから、きらくに読んでね!
さて前回、撮影さんと相談するってとこで「演出さん」が出てきたよね?演出さんもまた、撮影さんみたいにいろいろな事をするよ。いつか、「絵コンテ」をかく人が居るってお話をしたよね。

絵コンテはアニメの絵や音や台詞の設計図、ってところまではいいかな?設計図だけあってもアニメができないのはわかるかな?アニメをつくるにはたくさんの人があつまって、それぞれ担当するところを作るんだったね。おっこちゃん達キャラクターの絵を描く人、声を担当する人、背景美術を描く人、撮影さんや特殊効果さんたち。この人たちに絵コンテをもとにして、具体的に作品がアニメとして完成するように、全体のバランスや方向性の指示をまとめるのが演出さんのおしごとなんだ!
絵コンテは以前お話したみたいに設計図ではあるんだけれど、それをより細かくまとめていくんだね。「登場キャラクターたちの表情やしぐさが、絵コンテで設計している方向性にあっているか?」「動きのスピードはイメージしたものから外れてないか?」など、まずは間違ってないかをチェックするんだ。同時に「ここはもっとこうした方が良くなるかもしれない!」っておもったことは、より面白いアニメにするために監督に相談して、変更を提案してみたりするよ。演出さんは、テレビだとだいたい第1話、第5話、第10話とか、とびとびに担当して、かわりばんこに担当していくんだ!
監督はぜんたいをみなくてはならないんだけど、そうはいっても毎週絵を描くのがひとりでは無理なように、監督さんだけだとチェックしきれないんだ。演出さんは、監督のかわりに各話数のこまかいところのチェックをしているんだね。言いかえれば、演出さんは各話数の監督さんなんだ!だからせきにんは大きいよ。でも、だからこそやりがいもあるんだ。じつは、ぼく、ますはら監督もいっぱい演出さんをやったことがあるよ。おもいだすと、つくってるときは大変なこともいっぱいあったけど、みた人から「おもしろかったよ!」「すてきだった!」って声をかけられると、それまでの苦労はどこかふきとんじゃって、「ようし、次もがんばろうっ!」って思えたよ!
でもね、どんだけすばらしい絵コンテがあって監督や演出さんだけががんばったって、それだけじゃ『若おかみは小学生!』は完成しないよ。アニメをつくるには、すてきで面白くてかわいい「アニメの絵を描く人」が不可欠なんだ!「絵にかいた餅」ってことわざを知ってるかな?その意味は『すごくおいしそうなお餅の「絵」』はしょせんたべられない、と言うこと。おっと、「アニメの絵」と「お餅の絵」が出てきてこんらんしちゃうね!
でも、アニメは食べ物じゃないけどね、「いただきます!」って言ってから見ると、見た後にまんぞくしたら「ごちそうさま!」ってきぶんになるかも!『若おかみは小学生!』は15分でも、みんなに「まんぷく!」になってもらうアニメを目指したよ!
ぼく、さっきから、おなかがぐぅぐぅいってるよ。ちょっと「とっこう」が入ったような、おいしい見た目のごはんをたべたいな!そろそろ今回のお話はおしまい!
じゃあ次回は「絵に描いた餅」にならないための、すてきで面白くてかわいい「アニメの絵を描く人」、「原画さん」や「動画さん」のことをくわしくお話するからね!またねっ!

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