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監督のまっすーが、制作現場についてお話するよ!
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第18回 アニメーターというおしごと その3
2018年8月19日

みんな、日曜日はなにして遊んでる?おけいこや、やきゅうしたりおでかけしたり、ゲームしたりかな?ぼくは朝おきたら、いちばんに「このあとは『若おかみは小学生!』はじまるよっ!」って挨拶ではじまる、おっこちゃんたちのアニメを見てるよ!それで、きぶんは「よーし!『このあとは日曜日!』はじまるよ!」って元気になっていっぱいあそぶよ!
さて今回もまた、アニメーターさんのおしごとのお話のつづき!
前回、「キャラクター設定」はたんさん絵を描く原画さんたちがわかりやすいようにした設計図だというお話をしたよね?じゃあ、次の絵を見てみようね。

わかるかな?おっこちゃんの表情、角度、影の具合のいろんなパターンがいっぺんに描いてあるでしょ?つまり、原画さんたちがいろんな状況のおっこちゃんを想像しやすいようにくふうして描いてくれてるんだね!
それで、そのキャラクター設定を見ながら、「絵コンテ」でせつめいされている絵を実際に描いていくよ。さっきの「キャラクター設定」を見ながらね。

おっこちゃん、かわいい!……おっと、そうじゃなかった、アニメーターさんの説明だったね。アニメの絵はものすごくいっぱい絵を描くんだけど、そのなかで原画さんはうごきのもとになる絵を描いていくよ。

でも、まだとびとびの絵だから、そのあいだの絵をまだまだたくさん描かなくちゃいけないよ。その絵を「動画」というよ。で、それを描くのが「動画さん」だよ!そのまんまだね!でも、わかりやすくて覚えやすいからぼくは好き!

動画さんは原画さんが描いた絵をもとに、さらにちゃんと動くように絵を描いていくよ。ここで「タイムシート」を思い出してみようか。

「1・・・2・・・3」って数字の間「・」に書いてあるのが分かるかな?この点々は「中割り指定の点」、略して「中点(なかてん)」といったりするよ。動画さんはこの「中点」の部分、つまり原画さんが描いた絵と絵の間を増やして描くんだ!そして色を塗って背景美術と一緒に撮影して、それが最終的にアニメの映像になるんだね。

あれ?そこのきみ、いま「……なぁんだ、動画さんは中の絵を足してくだけなんだね、かんたんじゃん!」って思った?……ざんねん、大まちがい!実は、たんじゅんに真ん中の絵を埋めていくだけだと、機械的に見えて不自然になっちゃうんだ!たとえばそうだなぁ…「髪がなびく」アニメの絵があるとするよ。でも、その髪がサラサラのストレートヘアなのか、三つ編みで束ねてあるかによって「その部分の髪の重量感」がちがってくるよね?
もっとこまかく言えば、三つ編みの編んでいる部分と、額のあんでいない部分のなびきは違ってくるよ。だから動画さんは原画さんの絵の間を、何も考えずに増やして描いてるわけじゃないんだね。結構あたまを使いながら、それでたくさんの絵を描いてるんだよ!

おっと、今回もおはなし長くなったちゃったね。次回はどんなお話をしようかな?
うーん、そうだね、じゃあ次回は「アフレコ」のお話をしようかな。またねー!

MADHOUSE
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