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監督のまっすーが、制作現場についてお話するよ!
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第2回 シリーズ構成のお話
2018年4月11日

『若おかみは小学生!』が大好きなきみ!とうとう放送が始まったよ!

今日は「シリーズ構成」についてお話しようかな!
テレビアニメは、絵を描いたり色を塗ったり音や声をつけたり、いろんな作業を順番に進めてできるんだったね。作る順番は国や会社によってマチマチだけど、だいたいの作品はまず「シリーズ構成」と呼ばれるお話作りから始まるんだ。

シリーズ構成って何? とか今思ったよね?
実は、小説が原作だったとしても、アニメにするためにはもう一度「シリーズ構成」でお話を再構築する必要があるんだよ。…アニメやゲームが好きな勘の鋭いきみ! 世界線がどうとか思った?今はそのお話はしないよ。また別の機会にね?

どうしてお話を再構築しなきゃいけないかと言うと、小説は1章2章、あるいは1巻2巻というふうに文章の量で区切られるけれど、アニメは映像なので時間で区切るんだ!テレビなら30分、映画なら90分というふうに、お話の長さは時間で決まっているんだよ。だから、その時間内にお話がきれいにまとまるように、「この話数はどこで終わらせて、どこから次回にすればいいか」を作り直す必要があるんだ。

「シリーズ構成」は脚本家さんというお話を作るスタッフが担当するよ。打ち合わせで、脚本家さんやプロデューサーや監督の僕や色んな人達が、「今回は『若おかみは小学生!』の原作のどのお話をアニメにしようか」「◯◯話にはこのエピソードを入れよう」「◯◯話で◯◯というキャラクターを登場させよう」と、相談してるんだよ!

『若おかみは小学生!』は15分の放送時間だから、普通のアニメーションに比べて放送時間が半分だよね!? 気づいてた? だから、15分の枠でどんなお話を入れるか、どのキャラクターを何話から見せようか、脚本家さんたちといつもよりもずっといっぱい考える必要があったよ!

じゃあ次回はその脚本家さんについてお話するよ!

MADHOUSE
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