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監督のまっすーが、制作現場についてお話するよ!
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第9回 時間や場所のうつりかわりを表現していくこと
2018年6月9日

もう何回も「アニメ専用のものを作る」お話をしているけれど、色もやっぱり専用の色を決めているんだ。たとえば、おんなじような黒髪の人がふたりいたら、カメレオンみたいで、どっちがどっちの人かわかりにくいよね。だからすこぉしずつ色をかえて、みんながテレビを見たときに分かりやすいようにくふうしてるんだ!

さて、それだけじゃ終わらないよ!みんなが朝起きて夜寝るまで、色んな場所で時間をすごすように、『若おかみは小学生!』でも朝から夜まで、色んな時間と場所が舞台になるよね? 昼や夕方や夜など、舞台になる時間や場所によって、おっこちゃんたちの肌の明るさや色をかえているんだ。みんなの肌の色も、朝学校に行くときと、夜に部屋で見るときでは、少し違って見えるでしょ? 同じように、おっこちゃんたちも、肌の色を変えているんだね。晴れてたり、曇ってたり、雨だったり。もっというと、家の外、部屋の中、暗い廊下や明るい廊下。色んなシーンがあるよね。色彩設計さんはそのたびにすごいこだわりで、場所や時間の雰囲気を出すために、いっぱいいろんな色を作ってくれたんだ!

第1話でおっこちゃんが泣いていたシーンがあったよね。覚えているかな?あのシーンはおっこちゃんの悲しい気持ちを表現するために、部屋がちょっと薄暗いんだ。だから、悲しいおっこちゃんの気持ちを表現するために、おっこちゃんの肌や服も、とくべつな色にしているんだ。悲しそうな表情をしていたり、泣いていたりするだけじゃないんだね。色彩設計さんは、元気のないおっこちゃんの雰囲気を出すために、おっこちゃんが泣いてるシーンでは、あえて普段よりすこし元気のない色に変えて表現しているんだ。すごいよね!

そうしていっぱい考えて作った色で塗ったキャラクターだけど、それだけじゃ『若おかみは小学生!』は完成しないよ。何が足りないと思う?漫画を描いたことある人はピンと来たかもしれないね。それは、かわいいおっこちゃん達がすんでる世界には欠かせない、「背景美術」なんだ!
おっと、いけない、またまたお話が長くなっちゃったね。つづきはまた次回にしようかな。ぼく、おなかが空いてきちゃった!春の屋のお客さんはいつもおいしいお料理を食べててうらやましいな~。今日のごはんは、なんにしようかな!じゃあ、また次回をおたのしみにねっ!

MADHOUSE
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